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中古車オークションで県内最大手のトヨタ・オート・オークション広島会場(TAA広島、東広島市河内臨空団地、小川慎一郎会場長)は2024年の成約率が前年比7・35ポイントの大幅増で84・31%となり、07年の開設から最高値を記録した。国内需要、輸出用ともに堅調で、市場は供給不足の傾向にある。

23年にはトヨタが過去最高の世界販売台数で拡販し新車購入時の下取り(中古車として流通する)が急増していたが、24年は複数メーカーの認証不正問題による一時出荷停止で減少。出品数は過去最多だった23年からの反動減で、17%減の6万9161台だった。出品量に比例して成約数も9%減の5万8309台とマイナス。需要は依然として高いことから、成約率が大きく上昇した。平均成約単価も過去最高レベルの70万円超になっている。海外で日本の中古車が人気で、成約台数のうち5割前後が輸出される。ロシアへの輸出禁止措置(電動車や1900cc超)が続くものの対象外の車は次々と買い手が付く。東南アジア、ドバイ(アラブ首長国連邦)、アフリカも好調で、ニュージーランド向けは減った。会場に来なくてもオークションに参加できるアプリと車両状態を明示する画像が後押しし、会場外落札の比率は8割近くある。今年のオークションは3月4日までに9回実施済み。出品台数は1万3619台で、成約1万1494台、成約率84・4%と24年を上回りそうな勢いが続く。小川会場長は「車の性能や耐久性が向上し、ひと昔前の中古と比べて格段に質が良い。新車を購入後に手放す際の残存価値が全般に上がり、高値で落札されている。今年も似た状況になるのではないか」と予測する。

県内の中古販売は2年連続増県内の24年の中古車販売台数(軽自動車や二輪など含む)は前年比5%増の3万6669台となり、2年連続で前年の実績を上回った(中国運輸局の速報値から本誌集計)。コロナ前の19年の販売台数3万7955台に近い水準に回復。需要の底堅さが表れている。中古車市場の全体を見ると、保険金の不正請求が発覚したビッグモーター(ウィーカーズに事業譲渡、東京)やネクステージ(名古屋市)などの全国大手も、新体制の下で積極的な仕入れの動きが見られる。中古車輸出の好調を加速させた円安がどうなるか予断を許さないが、当面は相場の高止まりが続きそうだ。

担当記者:吉田

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