中国新聞社が1月に設立したヨガ事業の新会社AKERUTO(中区)。固定の教室を持たず、スタジアムや神社など特別な場所で心身を整える「どこでもYOGA」を2月から展開している。社長に就いた末永朋子さん=写真=は、「ネットワークと信頼を生かし、新聞社のスタートアップならではのヨガ事業を仕掛けたい」初回イベントはエディオンピースウイング広島のラウンジで、ガラス越しにピッチを見ながらのレッスンに35人が参加。3月29日に平和公園レストハウス、4月5日には桜のきれいな西区の三輪明神広島分詞で実施。茶葉の揺れる茶畑、夕日の見える建物の屋上など、ちょっとした旅行気分も味わえる多彩な場所を選び、地域の魅力発信にも焦点を当てる。社内ベンチャー制度「ミラツク」による起業の第1弾。97件の事業アイデアから選ばれ、コンペや実証を経て事業化に至った。末永さんはグループのメディア中国で16年間派遣社員としてライター、イラストレーターを務め、副業で日本文化を発信する米国スタートアップの広報業務も経験した。「大学の卒業式の3日前に内定先の企業が倒産。現代社会の在り方に疑問を抱え、時につらい経験もしました。『頑張る人が笑顔で活躍でき、報われる社会の実現』が私のテーマ。ヨガは心身の平穏をもたらし、整え、前進する活力を与えてくれます。この事業を通じて、目指す社会を実現したい」

担当記者:梶原

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