4月に広島工業大学の学部学科を再編し、新カリキュラム「HIT.E-ACTION」を開始した。分野横断探究など三つの教育プログラムを追加して、専門分野に限らず自主的に関連分野についても学べる仕組みを構築。「今年の新入生は探究学習を中心とした高等学校の新たな学習指導要領の下、自ら設定した課題の解決を目指して学ぶ力を培った初年度の学生。挑戦を後押しして新たな価値を創り出す『未来創造力』を高めていく」。地元企業との産学連携を強化し、現場の目線を交えながらものづくりを中心とした学びの楽しさや専門性も伝える。「地方の私立大学は地域産業を支える人材の育成・輩出という役割を担っており、学生たちは国が進める地方創生の主役だと考えている。多様な業種で必要性が増すデジタル教育を全学科・コースに導入するなど、地元企業の人材ニーズに応えられる仕組みを整える」
プロフィル

つる まもる学校法人鶴学園理事長・総長。1957年11月11日生まれ、広島市出身。広島修道大大学院商学研究科博士前期課程、米デラウェア大大学院教育学研究科博士前期課程を修了。88年に同学園理事に就任し、常務理事、副理事長を経て2002年から現職。
担当記者:後藤