工作機械など製造のホーコス(福山市草戸町、菅田雅夫社長)は3月、アフターサービスを行う100%子会社の現地法人「ホーコス・インド」を同国北部のハリアナ州グルグラムで稼働した。国際通貨基金が2026年3月までの1年間に6・5%の経済成長率を見込む同国で、自動車製造関連機械の修理などサービスをより迅速に提供する体制を整える。首都デリーの南西約30㌔㍍に位置する同地はスズキ(静岡)など日系企業約400社のほか、タタ自動車(インド)、現代自動車(韓国)、グーグル(米国)などが拠点を置く工業都市。ホーコスは、主に日系の自動車、部品メーカーがエンジン関連の製造に使う工作機械を同国で累計300台弱納入した実績がある。従来は修理などの要請があれば国内やタイから出張で対応していた。オフィスビルの1室を借り、既に日本人駐在員と現地事務員が1人ずつ所属。年内をめどに現地でサービス担当者2人の雇用を計画する。24年9月30日設立、資本金1000万ルピー(約1750万円)。海外法人は米国、韓国、タイに続き、4カ国5社目。ホーコスは1940年創業。2024年9月期の売上高は前期比23%増の242億円。従業員数772人。27年をめどに福山北産業団地(同市北匠町)に建築設備機器などの新工場を計画しており、今年着工予定。

担当記者:額田

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