総合不動産業のサムティ(大阪)広島支店(中区大手町)は、市内で賃貸マンション「S―RESIDENCE」の供給を加速する。2019年12月に支店を開設して以降、5年で22棟計1584戸を竣工。今後3年以内に約20棟を供給予定で、200戸規模の大型物件開発も控えるほか、複数のホテル計画もある。分譲マンション並みの住環境を目指し、デザイン性やセキュリティー、機能性を高めた室内仕様が特長で、単身者向けの1K、1LDKを基本の間取りとする。旧市内(中、西、東、南区)の平地で駅やバス停が近い立地に積極展開し、大手企業の社宅需要も取り込んでいるという。これまでに「同 国泰寺町一丁目」(203戸)や「同 河原町」(120戸)などを供給したほか、25年は既に3棟(西区中広町、西観音町、東区光町)計225戸を完成済み。このほか手持ち分だけで、南区東荒神町に90戸を5月上旬に、中区舟入本町には200戸ほどの大規模物件を年内に着工する計画だ。
複数のホテル開発も
インバウンドを中心とした旺盛な観光需要の取り込みを狙い、市中心部で複数のホテル開発も計画している。JR広島駅近くのホテルセンチュリー21広島跡地(南区的場町、敷地1500平方㍍)に、国内2棟目となる英国IHGホテルズ&リゾーツの「VOCO広島」を建設。地上18階・地下1階建てで、客室は301室とする。さらに、旧大和証券広島ビル(中区基町12―9)跡地では自社ブランド「S―PERIA」を計画。120室規模で、来春ごろの着工を目指している。
担当記者:道本