レーザー加工機商社のヴェルテックスエンジニアリング(廿日市市住吉、児玉直公社長)は5月をめどに韓国企業との共同出資会社を福岡市に設立し、中国のレーザー加工機メーカー「嘉泰激光(ジアタイ)」の総代理店になる。新会社のJTLジャパン(株)(資本金900万円)は、韓国でジアタイ製品を販売するジアタイコリアと共同出資した。児玉社長が社長を務める。ジアタイと総代理店契約を結び、国内で独占提供する。3D図面を基に金属に切断、穴開けなどの加工を施す、全長20㍍ほどの大型機械が中心。輸送費、工場のラインに組み込むためのサイズ調整、据え付け、一部パーツの日本製への取り替えなどを含めて中心価格帯は1台4000〜5000万円。専門家と連携した補助金活用の助言なども行う。新会社の設立に先立ち、鋼材加工のアグサメタル(福山市)に同社製機械を納入した。7月の展示会を皮切りに全国の中小板金事業者に訴求していく方針で、全国に販売代理店を募る。初年度に年商3億円を目指す。修理、メンテナンスはヴェルテックス社やジアタイコリアなどに外注する。児玉社長は三菱電機製レーザー加工機の営業員を経て2006年に独立。新品、中古のレーザー切断、溶接機を主に扱う。ここ数年の国産品の価格高騰を受けて安価な中国製のニーズが高まっているといい、需要を取り込む。

担当記者:大島

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