食品トレー製造で最大手のエフピコ(福山市曙町、佐藤守正会長)は4月30日、福山市と資源循環や脱炭素を促進する連携協定を結んだ。自治体との同協定は兵庫県小野市に次いで2カ所目。同社の佐藤会長、枝広直幹市長らが締結式に出席。市内での使用済みプラスチック容器回収、情報発信や普及啓発、環境教育などの促進といった六つの事項を盛り込んだ。1990年に同社が同市と大阪のスーパー計6店舗に世界で初めて設置した容器の回収拠点は、現在全国1万1000カ所に拡大。市内では小学校を中心に47校と提携しており、児童が家庭で使用後に洗浄して持参したものを同社が回収しているという。佐藤会長は「リサイクルで最も難しいのは回収。消費者が洗って持ってくるという素晴らしい国民性が世界的に類を見ない活動を支えている。今後も一人一人に向けて地道に発信することが継続の根幹だ」とコメント。同社は市内71の小学校のうち23校に工場見学や訪問授業といった環境学習を提供しており、今後も積極的に取り組みたいとする。

担当記者:額田

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