食品原料製造の池田糖化工業(福山市桜馬場町、池田直之社長)は、食品残さなどから調味料を製造するスタートアップ企業のアストラフードプラン(埼玉)と連携し、同調味料を用いる麺料理「タマネギ拌麺(バンメン)」を考案した。3月に期間限定店舗を東京に出した。アストラ社は食品残さを短時間で乾燥殺菌する装置を開発。導入先の大手牛丼チェーンから出たタマネギの芯や端材を加工し、調味料「タマネギぐるりこ」を製造している。販路を広げたい同社から相談を受け、タレやトッピングにふんだんに使う油そばを考えた。途中で同調味料を追加して味の変化を楽しむ食べ方「追いぐるりこ」を提案し、外食業界などに訴求。今後も展示会やイベント出展などで協力する。開発部の二井広平さんは「優れた技術や商材を持つ一方、販路開拓や用途開発に課題を抱える新興企業は多い。当社の120年の歴史の中で積み上げたノウハウやネットワークを生かし、共に市場をつくりたい」と意気込む。
担当記者:大島