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ハマダ(安芸郡府中町茂陰1-9-41、濵田忠彦社長)は、自動車部品で独自の生産技術を開発した。従来、専用機や大型の複合加工機で行っていたホブ加工を小型のマシニングセンタで可能にした。歯車の歯の厚さを測るオーバーピンの自動測定も行い自動量産化に成功した。両技術は東広島市の八本松工場で導入。同工場は新棟(平屋一部2階建て延べ1030平方㍍)が1月に完成し、ハイブリッド車部品の生産を見込む。医療関連機器の分野では人工関節の受注が伸び、23年4月期は部門売上高が2億円に。24年1月から豊田通商と共同開発した心電計の販売を始めるほか、人工関節の置換手術に使用する手術器械の技術開発にも着手した。
ホブ加工はカッターとワーク(加工対象物)をウォームギヤ(食い違い軸歯車の一種)とピニオン(小歯車)の関係に配置し、双方を同期回転させ、カッターをワークの歯幅方向に送るだけで高能率に高精度な歯車を加工できる工法で、従来は専用機のホブ盤や、大型の複合加工機で行っていた。低価格の小型のマシニングセンタでの加工を実現し、高品質、省スペースの効果が出た。従来手動で行っていたオーバーピン測定も、測定器メーカーと共同で自動測定とマシニングセンタによる自動補正を実現して工数を低減し、ロボット搬送システム構築につなげた。医療関連機器の分野では24年1月から豊田通商を通じ、ハマダブランドで心電計を販売する。また、これまで人工関節の部材加工で培ってきた技術を生かし、人工関節の置換手術に使用する手術器械の技術開発をスタートさせ2〜3年後の量産を目指す。府中工場に約600平方㍍の医療機器製造スペースを設け、工作機械、集塵機、組立専用スペースを配置。今後マシニングセンタの追加設置や複合加工機の導入も検討する。医療機器関連は当初の10人から14人に増員した。ミャンマー事業は政情不安から、今期中に完全撤退の方針。17年に現地切削加工企業と合弁で設立した「テインテイ ハマダ プレシジョン ミャンマー」(資本金4000万円、出資95%)は、合弁先に譲渡する予定。ハマダの23年4月期の売上高は自動車部品の受注が好調で、前期比39・9%増の57億3700万円。今期は63億円を見込む。自動車部品の受注増と医療関連機器の増産で28年4月期に自動車部品で90億円、医療関連機器で10億円の計100億円を目指している。