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広島県は県立総合技術研究所水産海洋技術センター(呉市音戸町波多見)が民間測定器メーカーと共同開発している「非破壊式殻付きカキ身入り判別機」の実装へ向け、県東部の漁協施設での実証試験を計画している。東部海域では2022年度に23㌧の生食用殻付きカキを生産したが、出荷前の身入り品質管理による高付加価値化で販売価格や収益性の向上を図り、24年度は49㌧、25年度は80㌧への増産を目指している。
県は福山市横島、田島地区で、シーズンオフだった夏カキ養殖の試験いかだを使った実証試験を実施。本垂下時のホタテ貝の貝殻の枚数を増やして水深深くまでつるし、海の深部の未利用漁場を活用する実証試験や「新三倍体カキ」の試験養殖と既存の三倍体カキとの比較評価などを行ってきた。身入り不良カキの混入で、販売価格が低下し、収益性の低下を招く課題があり、判別機による課題解決を目指す。県立総合技術研究所水産海洋技術センターが民間の測定器メーカーと共同で、17年から開発に取り組んでいる。従来は人の手の感覚による選別で、身入りの判別率は70〜80%、処理速度は一日千個程度だったが、高度な技能が必要で人材が不足しており、機械によるライン判別の開発を始めた。これまでに食品の異物検査装置により殻付きカキ数千個分の非破壊情報と品質情報を取得し、身入り具合を判断できる測定項目を明らかにして身入りを数値化。非破壊情報から身入りを推定する変換式を学習的パターン認識手法を用いて作成している。判別率85%、一日1万個以上の処理速度を目指している。