臨床試験2026年まで行い、実用化を目指す

この記事は有料会員になると
読むことができます。

有料会員プランのご案内

【 基本プラン 】

2,090 円/月(税込)

プラン一覧を見る

※いつでも解約できます。

会員特典

  1. 限定記事が読み放題独自取材や深掘り分析の記事を有料会員限定で公開。
  2. 専門家の特別解説動画経済や業界トレンドを解説する限定動画をお届け。
  3. 広告の非表示化すべてのページで広告なしの快適な閲覧体験を提供。
  4. 関心分野のニュース配信好みに応じた記事を厳選し、毎日メールで配信。

オリジナルコンテンツが読み放題

  • ピックアップ 2024.12.23

    新造船受注量 24年度上期は前年比20%増 30年に向け増加の潮流予想

  • ピックアップ 2024.12.23

    ディスカバー東広島 酒蔵観光×相乗り実証実験 遠方地への回遊性向上を目指す

  • ピックアップ 2024.12.23

    ティーエーティー(京都) 八丁堀に12階建てホテル 「PIECE広島」5月着工、来年11月開業へ

広島大学はキユーピー、(独)国立病院機構相模原病院(神奈川)と共に世界で初めて、〝ゲノム編集〟によってアレルギー原因成分を低減した鶏卵の臨床試験を3月から始めた。一般に従来の品種改良は優良なものを選抜して交配を繰り返す手段などが採用されるが、数十年かかることが多い。ゲノム編集はDNA上の特定の塩基配列を狙って書き換えることで、自然に起こり得る遺伝子の変化を人為的に誘発する。臨床試験は同病院で2026年まで行い、結果を踏まえて実用化を目指す。

鶏卵アレルギーの主な原因となる成分「オボムコイド」は加熱調理しても不活性化しづらいため、食べると症状が出やすい。同大学はゲノム編集によって同成分を含まない「アレルギー低減卵」を作り、同社がそれを加熱処理・粉末化した原料を使って臨床試験食に調理する。鶏卵に重度のアレルギーを発症する子どもを対象に、段階的に経口摂取量を増やしていく。20年にラボで同鶏卵を作ることに成功しており、23年8月の評価試験では食感が少し硬くなるものの安全性などに問題が無いと確認した。実用化に向けて日本医療研究開発機構の免疫アレルギー疾患対策の研究事業に採択された。同社の製品全体で、国内で採れた鶏卵の約1割を使っているという。「食べたくても食べられない人、アレルギーで苦しむ人をゼロにしたい。あらゆる方法で食の選択肢を広げることは、食品メーカーとして向き合うべき重要なテーマと考えている」とする。

担当記者:吉田

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事