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野村乳業(府中町鶴江2-12-27、野村和弘社長)は、米国カリフォルニア州で乳酸菌発酵飲料の市場調査を本格化する。現在、ヨーグルトメーカーなど数社へ試作品を提供。ヘルスケア市場が拡大する米国向け輸出に乗り出す構えだ。既に韓国では南陽乳業との間で取引を継続しており、人口減で需要が先細る日本市場に代わる海外市場の掘り起こしを狙う。海外展開への取り組みが評価され2023年度の中小企業庁「はばたく中小企業・小規模事業者300社」に選定された。独自のプロバイオティクス発酵技術が海外で高い評価を受け、韓国をはじめ米国、中国などへ発酵原料を輸出し、技術提供などの実績を挙げている。先行する韓国は大手メーカー南陽乳業向けに植物乳酸菌パウダーを輸出し、発酵技術も指導。昨年9月、野村乳業のコンセプトでニンジン由来の乳酸菌発酵飲料の発売にこぎ着けた。同社が乳酸菌の増殖剤を供給する。韓国やアセアン諸国は経済発展に伴って競合商品の品質や価格も高くなり、日本製品とほぼ同水準という。こうした市場変化を踏まえ、新たな海外戦略を練る。賞味期限など日本とは商品特性の異なるカリフォルニアの市場調査を進めており台湾、中国、マレーシアなどでも調査を重ねている。国内市場は、三原市の広島臨空産業団地に昨夏操業した新工場「マイ・フローラプラント」で生産する植物乳酸菌飲料の拡販に注力。通販主力に、全国大手の量販店や高級食品スーパー、百貨店などへ販路を広げている。乳酸菌や発酵、腸内フローラの研究開発を進め、発酵技術から生まれた商品をアピールする。自給率の高い国産コメに着目し現在、独自の発酵技術を使った植物乳酸飲料を開発中。コメを原料にした製品は初の試みだが、動物性由来の主原料を使うよりCO2を削減し、過敏性腸症候群(IBS)の改善も期待できるという。2025年の発売を目指している。
担当記者:藤井