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食酢、調味酢、ソースなどを製造販売するセンナリ(安佐北区安佐町久地2683-25、大地克史社長)は、2023年に醸造酢の原料となる酒の醸造設備を増強したほか酢の熟成タンクを6基増設し、生産能力を1・5倍にした。センナリ、大地(おおち)、Oochiの3ブランドを展開する国内市場に加え、欧米やアジアへの輸出にも注力する。最近では新製品の桜酢=写真右=をフランスに輸出。今田酒造本店(東広島市安芸津町)と共同開発した純赤酢=写真左=も英国や米国で販売している。桜酢は広島県産米100%と地下150㍍の天然水で造った純米酢に、伊豆半島の静岡県松崎町産の桜の花と葉を浸漬した。フランスではレストランの料理やデザート、ワインの香り付けなどに利用されている。赤酢は今田酒造本店の富久長の酒粕を使い、静置発酵法で約2年間長期熟成した。自社サイト「大地蔵」など国内販売のほか、英国、米国などにも輸出している。欧米や東南アジアには県産酒粕で造った赤酢(1・8㍑)も輸出販売。海外販売は00年頃から始め、英、仏、スペイン、イタリア、米国、カナダ、台湾、ブラジル、豪州など25カ国・地域に、食酢、調味酢、ソースなどを販売。今後はインドネシアでの販売にも注力する。本社工場の一角に直売所を設けており、仏、米国、台湾、インドネシアに輸入商社を通じセンナリ商品の直売所を設置する構想もある。1927年創業で、大地社長は3代目。従業員31人で、年商は7億円規模。海外での販売は売上高全体の1割程度。本社工場は食品安全マネジメントシステムの国際規格FSSC22000認証、オーガニック認証ECOCERTなどを取得している。あきたこまち有機米、青森産有機リンゴなど原料にこだわり、高知産の実生ゆずを使ったぽん酢を開発し、日経新聞プラス1の何でもランキング「ブランドぽん酢」で3位に。呉市豊町産のレモン果汁に自社製の純リンゴ酢、ハチミツなどを加えたおいしさ研究所大地ブランドの「のむ檸檬酢」は1位になった。大地社長は「玉ネギ、白ネギ、ジャガイモなど野菜を使った酢の試作も進めている。ドレッシングなどの原料としても有望で、野菜を原料とした酢をシリーズ化したい」と話している。
担当記者:大谷