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食品トレー最大手のエフピコ(福山市)は、110度から氷点下30度まで幅広い温度域における剛性と耐衝撃性を備える2軸延伸ポリプロピレンシート(以下、新OPPシート)を開発した。透明性と賦形性(素材を削ることなく形状を変えられる)に優れ、自動車や住宅設備、太陽電池、物流資材など食品容器以外にも幅広い活用を目指している。従来使われている2軸延伸ポリプロピレン(PP)は厚さ0・03〜0・05㍉のフィルムで、おにぎりなどの食品包装材に使われているが、形状加工はできなかった。同社はPPを引き伸ばす際の温度や力のかけ方を研究し、加工可能なシートを開発した。新OPPシートは厚さ0・15〜0・3㍉で、熱融着して1〜3㍉程度の積層シートにすることが可能。冷凍から電子レンジの加熱まで対応する透明な食品容器の開発を見込む。鉄鋼板やアルミ鋼板、繊維強化プラスチック、ポリカーボネートシート、炭素繊維複合材料の一部代替も期待できるという。高い透明性を保持していることから、シートを重ねる際に色の付いたフィルムを挟めば塗装が不要で、揮発性有機化合物(VOC)の排出規制に対応した素材にもなる。2027年に同シートの生産開始を目指して新工場の設計を進めている。
担当記者:柴田