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セレクトショップなど運営のアクセ(尾道市久保1-8-1、高垣孝久社長)は主力のPARIGOT(パリゴ)など既存店で軒並み販売を伸ばしたほか、今年4月に銀座最大級の商業施設GINZA SIXに開いたメンズ向け店「ル グランド クローゼット ドゥパリゴ/マン」の新店効果があり、2024年7月期の売上高が前期比12%増で過去最高の27億2500万円となった。福山市や岡山県産デニム生地を使うブランド「ジャパンデニム」の売上高は期初計画の約2倍で、GINZA SIXに常設の専門直営店を構えた22年から約4倍に増えた。22年10月に入国制限が緩和されて以降インバウンドの購入が伸び、同ブランド売り上げの約65%を外国人客が占める。ジャケット、パンツといった製品の品質に加え、有名デザイナーの起用などが評価されている。また水の大量消費や綿花栽培、石油合成繊維の使用など環境負荷が大きいとされるアパレル産業において、持続可能な生産に取り組んでいることも好評の一因だ。水の使用量が少ないレーザーや、瀬戸内海環境保全特別措置法に準拠した清潔な排水システムなど、高い技術を有する生産・加工事業者と取引している。デロイトトーマツグループを通じて実施した調査では、同事業はSDGs17の目標全てに該当。事業を企画した高垣道夫専務は「エコ染色システムなど環境問題への取り組みもタグとしてデザインに反映している。訪日客に日本で商品を見てもらい、帰国後もオンライン購入につながる商流を構築できれば。同ブランドを通じて地域産業を盛り上げたい」と話した。一方で中国からの観光客はまだ完全には回復しておらず、伸び代が大きいとして今後も訴求していく。同社は18年、福山市が備中備後産デニムの認知向上と地域経済活性化を図る「ジャパンデニムプロジェクト」に参画。共同事業として同ブランドを設立した。GINZA SIXでは19年のポップアップストア、21年の仮設店がいずれも人気だったことから常設が決まった。また、製品の下げ札やウェブサイトでデニム生産者などを明示する取り組みにより、各者の知名度が向上。同ブランド以外の生産も増加するなど、地域の産業振興につながったという。
担当記者:額田