「栄養応援アイス」を開発

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アルフレッサHD傘下で医療総合商社のティーエスアルフレッサ(西区商工センター、高橋卓詩社長)はチチヤス(廿日市市)と共同で、全国初となるアイスの栄養補助食品「栄養応援アイス」を開発した。主に入院中の高齢者や在宅療養患者など食事量が減りやすい層に訴求する。1月20日から佐伯区、尾道市の調剤薬局で実証販売しており、6月までに病院や調剤薬局で提供開始を計画。来年以降にアルフレッサグループを通じて全国展開し、2030年までに180万個の販売を目指す。管理栄養士、栄養経営士の資格を持つCS推進部イノベーション推進課の杉村佳南さんが提案し、23年1月から同社初となる食品開発を始めた。提案を受けたチチヤスもアイスは初。国立長寿医療研究センターなどの調査によると、在宅療養患者の約8割が「低栄養」または「恐れあり」、病院でも低栄養の高齢者が38・7%を占める。食事だけでは不足しがちな栄養素を補うために病院などではゼリーやドリンクといった栄養補助食品を活用しているが、特有の甘みや油分に苦手意識がある患者も多いという。開発したアイスは内容量90㍉㍑、タンパク質5㌘、130㌔㌍と十分な栄養がありながら、冷たさで適度に甘みを抑えられて毎日でも食べやすい。また筋肉の分解抑制やカルシウムの吸収を補助するビタミンDを1日分(8・5マイクロ㌘)含ませた。そのほか病院などで提供しやすいように冷凍庫から出して約1時間は溶けにくい製法を開発し、チチヤスが特許を出願予定。通常のアイスと同様に賞味期限は表示しない。ヨーグルト味(薬局での予定価格250円)を先行販売し、今後ラインアップを増やす計画。製造は業務用デザートなどを手掛けるトーニチ(福島)に委託し、今年は5万個を予定する。病院には既に他の冷凍食品などを卸している業者を通じて販売、配送。在宅療養患者などが利用する調剤薬局にはティーエス社が冷凍庫の購入やレンタルを提案し、冷凍弁当を取り扱う大和商工(京都)に弁当と併せてアイスの販売、配送を委託する。杉村さんは「医療食を売り込む中で、かねてからニーズがあった。補助食品を嫌々食べる患者さんもいるが、食事は入院中の楽しみにしてほしい。心の補助にもつながれば」と話した。

担当記者:額田

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