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広島市中区に主要開発拠点を構えるスタートアップのベクトロジー(横浜市、篠田義一社長)は、魚眼レンズで撮影した映像を瞬時にパノラマ映像に変換する「Accuvision(アキュビジョン)」のフルHD版を開発した。3月をめどに販売を始め、遠隔医療やスポーツ、ドローン、AGV(無人搬送車)などへの採用を目指す。
4K映像を0・05秒以下の超低遅延で処理する従来装置の大きさに比べ約10分の1(縦7×横8㌢㍍)とコンパクトにしたほか、量産化で販売価格を約15万円に抑える。通常の魚眼レンズは両端の画像がゆがみ、違和感に加えAIでの物体検知ができないことがある。また、高画質なほどデータ容量が大きくなり、通常は変換作業で約1秒の遅延が生じるという。アキュビジョンは内部の回路構造を何度も再構成できる技術「FPGA」を使って製品化。左右180度のパノラマ画像をほぼ遅滞なく映像出力できることから、映像を見ながらのリアルタイム操作が可能になる。例えば過疎地での医療を都市の病院から行ったり、安全な拠点から建設現場の重機を動かしたりする遠隔操作などの需要を見込む。簡単な仕様変更にも応じる。2024年2月にクラウド研究所(中区基町のリーガロイヤルホテル9階)を設立。今年度の県のスタートアップアクセラレーションプログラム「ひろしまユニコーン10」に採択された。篠田社長は「魚眼レンズは焦点距離が短く狭所でも1台で広範囲を写せるメリットがある一方、映像のゆがみから産業界での活用は限定的だった。医療や運転など複雑で緻密な遠隔操作にも対応することで、〝超スマート社会〟の実現に寄与したい」と話した。
担当記者:高見