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ふりかけ製造の田中食品(西区東観音町、田中孝幸社長)は今夏をめどに、急速乾燥した県産の野菜や果物販売の新事業を始める。これまで培った製造技術を生かして本来の味や食感を残しつつ日持ちを長くする。ふりかけ以外の製造は初めてで、製菓材料などの市場開拓に挑戦する。多様な乾燥の手法を組み合わせ、一般的な乾燥機より速く処理できる機械を開発。2月初旬、東広島工場に導入した。新商品は口内のわずかな水分でバナナのねっとりした舌触りが戻るなど、生に近い食感や風味を楽しめるという。採れたての鮮やかな色も保てる。そのまま食べるほか、スープなどの料理、菓子、ヨーグルトなどのトッピング用途を想定する。加工時間の短縮で食材へのダメージを減らすとともに製造コストも抑える。宮島口の直営店や県内の小売店で扱う。田中社長は「規格外や供給過剰のためにせっかく育てた作物を廃棄している生産者もおり、当社の技術や販売網を生かして流通させ、県民に県産の作物の味や魅力を伝えたい」と意気込む。県産の広島菜などを薄いシート状に加工した「巻くふりかけ」と併せて、新たな事業の柱に育てる。築40〜50年の同工場は数年内に同乾燥機の増設に合わせて改装を計画。生産性や働きやすさの向上へ最新機械を導入するほか、福利厚生施設の拡充などを検討している。
担当記者:大島