電気工事のスターテクノス(南区京橋町)は5月をめどに、施工の人員を1人から10人規模に拡充する。昨夏に同業のドットノアホールディングス(福岡県)の傘下に入っており、同HDから社員の配置転換を受ける。スター社は小売り大手のイズミ(東区)向けを中心に、店舗のLEDや電気設備の更新工事を手掛けている。これらの店舗改修を強化するとともに、防犯カメラやエアコンといった周辺領域に事業を広げる。年商は1億円規模で、2030年に3億円を掲げる。社員の高齢化で技術継承などに課題を抱えており、譲渡先を探していた。同HDの松村圭一郎社長が社長職を兼務する。本社を中区宝町から移転した。同HDは19年から九州や東京の同業9社を相次ぎ買収。建築費の高騰などで新築工事が減る中、店舗改修は安定した需要が見込めるとしてスター社に目を付けた。人員確保に向け、継続して県内の同業2〜3社のM&Aを目指す。グループで設計、施工、メンテナンスを一気通貫で提供し、大半を自社施工してコストを抑制。本部の専門部署が各社の現場の情報を吸い上げ、材料の発注や人員の調整を一括して行うことで生産性を向上させている。24年3月期のグループ年商は12億円。

担当記者:大島

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