労働者派遣事業、外国人材コンサルなどの日本ワールドビジネス(JWB、中区紙屋町、後孝志会長)は、ワールドアカデミー事業部で支援した広島市内の食品製造業で勤務するベトナム人2人が2月までに、特定技能2号試験に初めて合格した。現在、県内の建設土木業で勤務するベトナム人3人もサポートしており、同アカデミーの取り組みを強化する。

同アカデミー事業部は2024年8月に新設。同2号試験対策として飲食料品製造のほか建設、製造、外食といった分野でベトナム語、インドネシア語、中国語などに対応し、日本語能力の高いベトナム人やインドネシア人講師らが指導する。1クラスは原則3人までで、土日などの休日や平日の就業後にオンラインで行う。期間は3〜9カ月(1回1〜3時間、週1〜2回)で、料金は1人20〜40万円前後。特定技能1号は在留期間が通算5年までだが、2号は更新回数に上限がなく企業は長期雇用が可能になる。永住権の申請要件・原則10年間在留に含むことができ(技能実習と同1号での在留期間は対象外)、要件を満たせば配偶者と子は帯同できるなどのメリットがある。従来の建設と造船・船用工業分野の溶接区分に加え、新たに工業製品製造業、ビルクリーニング、自動車整備などに拡大された。在日特定技能外国人約25万人のうち、24年5月末現在の同2号在留外国人は全国・全業種で98人だったが増加傾向。24年度の飲食料品製造業の同2号試験は3回あり、受験者計3263人のうち1838人が合格。後会長は「外国人材のニーズは高く、同2号は定着率が高まるとの声がある。特定技能への移行を希望する技能実習生も多く、試験支援を強化したい」と話す。

担当記者:大谷

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