金属加工のアグサメタル(福山市東手城町、阿草洋二社長)はパイプ、形鋼用のレーザー加工機を本社近くの第一工場に導入し、4月に稼働した。人手不足を背景に、あらかじめ組み立て用の穴や切れ込みなどの加工(プレカット)を施した鋼材の需要が一層高まるとみて、鋼材卸などからの受託加工を強化する。加工機はジアタイ(中国)製で総投資額4000万円。3D図面を基に長尺のパイプや形鋼に高精度の切断、穴あけ加工ができる。従来の手作業に比べて加工時間を7分の1程度に短縮し、品質向上やコスト削減、納期短縮につながる。物流施設やプラント設備など小型鉄骨材の需要が高まる中、鋼材卸や溶接、製缶事業者からの依頼を基に3D図面を作成し、プレカットを請け負う。2026年に同事業の年商3000万円を目指す。同社で就労後、帰国したインドネシア人技能実習生に図面制作の一部を依頼する。工作機械フレームの製造を主力に、機器の設計・製造も行う。近くジアタイの日本総代理店と契約を結び、部品や周辺機器の設計・製造を開始。このほか溶接現場で出る粉塵(ヒューム)の集塵機を開発し、年内に自社通販などで発売する。大半の部品を自社製造して価格を抑える。

担当記者:大島

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