広島県事業承継・引継ぎ支援センター(中区基町、平野勝正統括責任者)は、2024年度の第三者承継の成約件数が前年度比4・5件分(他センターとの連携含む)増の60件で全国9位になった。相談者(社)数は前年比24件増の774件と過去最高で6位。25年度は4人を増員し、兼業の弁護士、中小企業診断士、税理士、社労士などを含め27人体制での対応を計画する。女性のための事業承継支援にも力を入れる。24年度の第三者承継の成約実績は大阪、東京、愛知、北海道などに次ぎ、目標の54件を6件上回った。親族内承継は目標40件を達成。信金、信組、商議所、商工会の窓口を中心とした掘り起こしは広島、福山、呉の3拠点で譲渡希望が計66件、譲受希望が計20件、親族内承継が計234件の計320件だった。相談者数も大阪、東京、福岡などに次ぐ実績を上げ、内訳は譲渡希望207件、譲受希望293件、その他(親族内承継など)274件だった。延べ相談対応回数は4606回と過去最高に。14年度からの累計で相談者数は5342件(譲渡1703、譲受2265、その他1374)、第三者承継成約は461件、親族内承継完了は138件となった。本年度は他に▽ネットワーク構成107機関との連携強化と、業界団体など新たな関係構築、▽地域の自走可能な支援体制構築(特に親族内承継)へ向けた自治体、商議所、商工会との連携強化などに取り組む。親族内承継の相談216件、同成約・完了40件、譲渡相談244件、第三者承継成約・完了54件を目指す。

担当記者:大谷

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