西広島駅南口西地区の市街地再開発事業の地権者らでつくる準備組合は、特定業務代行者に大林組を代表とする共同企業体(JV)を選んだ。2025年度に組合設立認可、27年度に権利変換計画認可、27年度に着工、33年度の全体竣工を目指す。JVは他にマリモ、旭化成不動産レジデンス、広電建設、広成建設で構成し、組合事務局の業務や調査設計、施工、保留床(地権者に割り当てる以外の部分)の取得と売却などを行う。再開発の区域はJR西広島駅と広電同駅の間の土地を中心とする約1・6㌶。広電駅南側に隣接する宮島街道の北側路側帯に及び、広電駅を「つ」の字状に覆う。地上45階地下1階建て約450戸のマンション、7階建てと地上5階地下1階建ての商業ビル計2棟、3階建て市営駐輪場、広場を整備する。宮島街道の北側路側帯はバスベイや歩行者空間になる。一帯はJRや路面電車の駅、バス停が集まり、36年度をめどにアストラムラインの延伸が計画されるなど交通結節機能の強化が予想される。一方、建物の経年劣化や空き店舗が課題だった。老朽住宅の多かったJR駅北口の2・9㌶では、広島市が道路や公園を整備して新たな宅地利用を促す土地区画整理事業を施工中。

担当記者:吉田

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