(社福)三矢会(安佐南区伴東、藤井紀子理事長)は太田川学園第3成人部を西風新都の佐伯区石内北1丁目に新築移転する。伴東の本部敷地の一部が土砂災害特別警戒区域に指定されているためで、2月に着工し、来年1月の完成、4月の運営開始を予定する。将来的に伴東の第1成人部(入居者35人)の移転も検討している。新施設は敷地8963平方㍍に2階建て延べ2378平方㍍。建築面積1344平方㍍で錦建設が施工。1階にセントラルキッチン(給食センター)、災害時に障害がある人が身を寄せる福祉避難所など、2階に居室、食堂、多目的室などを設ける。セントラルキッチンで各事業所の約300人分、1日900食分の調理を行い、真空パックなどで冷凍・冷蔵して各事業所に配送する予定。総工費は12億1770万円。広島市から計2億4255万円の補助を受ける。知的障害のある人の入所、生活支援などを手掛けており、居室30室のほか、ショートステイ2室を新たに設ける。新施設では職員14人程度、厨房担当も10人程度の配置を見込んでいる。三矢会は1966年に社会福祉法人の設立認可を受け、68年に太田川学園児童部を開園。現在は児童部、第1〜第4成人部(安佐南区伴東)、沼田ケアホーム(同伴中央)、高陽寮(安佐北区落合南町)など13事業所がある。最近では2022年に広島市安佐南区障害者基幹相談支援センターとグループホームおおたがわなど(3階建て延べ1294平方㍍)を同区大町東に新築移転。17年に伴東の児童部(2階建て延べ869平方㍍)を建て替え。15年に豊平グリーンハイツ(北広島町都志見)を開園した。24年3月期の事業活動収入は19億2609万円、職員計230人。
担当記者:大谷