マーケティング支援のゴギョウジャパン(中区八丁堀、平野孝一社長)は年内をめどに、漢字をモチーフにした外国人向けスマホゲームアプリ「ワモジソード」を公開する。海外向けのEC(電子商取引)を手掛ける企業の商品を模したアイテムの提供も視野に入れ、実際のEC商品の販売を促す動線づくりを描く。日本刀を使い、妖怪に奪われた漢字を取り返していくストーリー。妖怪を退治すると手に入る漢字の札を強化させてステージを進める。札に読み方、意味、陰陽五行の属性や画数などを表示し、楽しみながら漢字の魅力に触れてもらう。欧米人を中心に日本文化が好きな層に訴求。収益は広告またはプレーヤーへの課金を想定する。実在の商品に似せたゲーム内アイテムでは、PR効果によって企業のEC販売促進を狙う。また、各自治体が交流人口の拡大を目指すなか、観光地をイメージした期間限定ステージなどを検討する。好みの漢字を刻印する商品の通販も構想。秋までのテストマーケティングを経て決める。平野社長は「漢字に関心を持つ外国人は多く、それを入り口に自治体や企業の海外マーケティングを支援したい」と話す。外国人の名前を漢字に変換する自社アプリを基に開発する。同アプリは百貨店や観光施設に提供し、インバウンドに向けた名前シール制作、土産物の名入れなどに使われている。コロナで大きな影響を受けた経験から、訪日しない外国人にも訴求できる商材で事業の収益源を増やす。

担当記者:大島

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事