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デジタルマーケティングでは、「第三者クッキー」(サードパーティクッキー)を利用して、ウェブサイトにアクセスしたユーザーの行動履歴を取得し、ターゲティング広告の精度を高めてきました。クッキーはウェブサイトを訪問した際に米グーグルの「クローム」などの閲覧ソフトに送られて保存される小さなファイルです。そのサイトを再び訪れた時にサイト側が訪問者を「覚えておく」ために使われます。これが「第一者クッキー」(ファーストパーティクッキー)です。これによって、一度登録したサイトのログインが自動で行われます。一方でサードパーティクッキーは、見ているウェブサイトとは別のサイトから送られてくるクッキーです。主に広告表示の目的のために、複数のサイトをまたいで行動を追跡し、興味がありそうな広告を表示するために使われています。このサードパーティクッキーがネット広告の効率性を支えています。しかしプライバシー保護の観点から、サードパーティクッキーは段階的に制限されています。こうした「クッキーレス時代」において、パーソナライズされたマーケティングを実施するために注目されているのが「ゼロパーティデータ」です。

ゼロパーティデータ

ゼロパーティデータはユーザーが自らの意思で企業に提供するデータのことです。氏名や年齢、性別などの基本情報だけでなく、興味関心、価値観、ライフスタイル、購買意向など、よりパーソナルな情報を含みます。デジタルマーケティングで活用されてきたクッキーは、ユーザーの行動を追跡することで取得されるデータですが、ゼロパーティデータはユーザーが積極的に提供するため、より正確で信頼性の高いデータといえます。例えばユーザーがアンケートに回答して好きな色や好みのブランドを教えたり、会員登録時に誕生日や職業、住所などの情報を入力したりするケースが挙げられます。また、資料請求やウェビナー参加といった履歴もゼロパーティデータに含まれます。これはデジタル以前にマーケティングで行われてきたことと同じ手法です。

ゼロパーティデータの活用

ゼロパーティデータを活用することで信頼性の高いデータに基づいた、より効果的なマーケティングを実施できます。顧客理解を深めてロイヤリティを向上させるだけでなく、パーソナライズされた価値を提供することで満足度を高めることも可能です。では、企業は具体的にどのようにゼロパーティデータを活用しているのでしょうか。スポーツメーカーのナイキでは「Nike ByYou」というアプリ機能でユーザーが自由にシューズをデザインできるようにしており、そこに集まる色やデザインの好みなどが新商品開発に生かされています。また、通販大手アマゾンは過去の購入や閲覧履歴、そして「ほしい物リスト」に追加した商品情報などを活用し、ユーザーに合わせた商品をレコメンド(お薦め)しています。このようにゼロパーティデータはクッキーレス時代において顧客を理解し、パーソナライズされたマーケティングを実施するための重要な鍵となります。ゼロパーティデータの収集方法としてはアンケートやクイズ、コンテストの実施、会員プログラムやポイントプログラムへの登録促進、チャットボットなどを活用した顧客とのコミュニケーションなどが挙げられます。ユーザーに何らかの価値を提供し、ゼロパーティデータを収集・分析することで、顧客とのエンゲージメントを高め、より良いサービスを提供していくことができます。以前のように積極的に顧客データの登録を促進しましょう。

プロフィル

宮田 庄悟 (みやた しょうご)1956年1月3日生まれ、和歌山県出身。早稲田大学を卒業し、79年4月に電通入社。東京、ニューヨーク、北京、ロンドンでマーケティング、イベント、スポーツ業務に従事。「ラグビーワールドカップ2019組織委員会」の広報・マーケティングなどを担当。20年4月から現職。

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