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今季のテーマの一つは「チームの若返り」であろう。若い選手が目の色を変えてレギュラーの座を狙っている。その一方で彼らの壁になり、チーム力の底上げに貢献するベテラン選手がいる。次第に調子を上げてきた田中広輔(34)と上本崇司(33)の存在が頼もしい。特に田中はこれまでのダウンスイングを見直し、アッパー気味の軌道に挑戦している。日南キャンプ(2月9日)のフリー打撃では、田中の飛距離に思わず、隣で打っていた菊池涼介が拍手を送ったほどだった。併せて、すり足打法も試す。田中は言う。「プロは数字を良くしないと、周りを納得させられない」。もう一人の上本も虎視眈々とレギュラー定着を狙っている。遅咲きの彼のブレークは、10年目の22年シーズンだった。プロ通算477打席目で初アーチを放つなど、94試合に出場し261打数80安打(打率3割7厘)をマークした。そして23年には一時、学生時代にも経験したことのなかった4番を任され、カープファンを驚かせた。田中は内野の全てを、上本は一塁以外の内野の3ポジションと外野の全てをこなす。しかもどこを守っても2人の守備は一級品で、守備固めにも使える。つまりチームにとって、これほど便利で安心できる選手は少ないのである。考えてみると、彼らのおかげでカープの布陣のバラエティが大きく広がっている。今季は若手が伸び悩もうが、外国人が不調であろうが、ベテランの田中と上本が控えている。2人には感謝と期待の意を込め、特大の声援と拍手を送りたい。
プロフィル
迫 勝則(さこ かつのり) 1946年生まれ。マツダ退社後に広島国際学院大学部長などを務め、執筆・講演活動を続ける。近著は「森下に惚れる」「逆境の美学」