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3月6、7日の欧州代表との強化試合で日本代表の捕手として戦った坂倉将吾は、今や「侍ジャパン」の常連である。その一方でカープの正捕手なのかと問われると、その立ち位置には微妙なところがある。その相関を考えてみたい。4月に36歳になる会沢翼の存在は、今季の戦いが佳境に入るにつれて大きくなるだろう。いざという時には、やはり彼のリードや闘魂に頼りたい場面もあると思う。さらにFA権を行使せず、チームに残留した磯村嘉孝の安定した力。高い盗塁阻止率を誇り、打撃力の向上を目指す伸び盛りの石原貴規の存在も無視できない。この4人は誰が先発しても、試合を任すことができる。さらにここに進境著しい若手が迫っている。オープン戦の序盤に多用された高木翔斗は、攻守ともにレベルアップが見て取れる。また19年育成1位から支配下登録され、22年に1軍を経験した持丸泰輝も虎視眈々と1軍入りを狙っている。つまりカープの捕手陣は、高いレベルで熾烈な競争を展開しているのだ。この環境下で坂倉の立ち位置を考えてみると、会沢以外の全員が〝坂倉越え〟を目指していることになる。もちろん走攻守すべての面で他を圧倒することが望ましいが、なかなかそうはいかない。本人は昨季低迷した打力アップを一番に掲げるが、リード面(捕球、盗塁阻止)も大切な課題である。彼は今季、一塁手ミットも持って試合に臨む。坂倉を中心にして回るカープの捕手陣。今季こそ彼が、誰もが認める〝正捕手の座〟をがっちりと固めるシーズンにしてほしい。
プロフィル
迫 勝則(さこ かつのり) 1946年生まれ。マツダ退社後に広島国際学院大学部長などを務め、執筆・講演活動を続ける。近著は「森下に惚れる」「逆境の美学」