
この記事は有料会員になると
読むことができます。
会員特典
- 限定記事が読み放題独自取材や深掘り分析の記事を有料会員限定で公開。
- 専門家の特別解説動画経済や業界トレンドを解説する限定動画をお届け。
- 広告の非表示化すべてのページで広告なしの快適な閲覧体験を提供。
- 関心分野のニュース配信好みに応じた記事を厳選し、毎日メールで配信。
オリジナルコンテンツが読み放題
-
ピックアップ 2024.12.23
新造船受注量 24年度上期は前年比20%増 30年に向け増加の潮流予想
-
ピックアップ 2024.12.23
ディスカバー東広島 酒蔵観光×相乗り実証実験 遠方地への回遊性向上を目指す
-
ピックアップ 2024.12.23
ティーエーティー(京都) 八丁堀に12階建てホテル 「PIECE広島」5月着工、来年11月開業へ
どこかワクワクするような新井貴浩監督の2年目がスタートした。しかし「プロ野球2024パーフェクトデータ選手名鑑」(宝島社)の戦力分析によると、阪神85点、カープ65点、DeNA65点、巨人75点、ヤクルト75点、中日70点だった。つまり昨季2位だったカープは、DeNAと同点の最下位評価なのである。しかし、長丁場のペナントレースにおいて、データ上の戦力だけで順位を予想するのは難しい。強いて言えば、本気で戦うチームが強い。新井監督の采配は予想がつかない。例えば昨季の盗塁企画数はセ・リーグでダントツの128(成功78)だった。また犠打が少なく強攻策が目立った。そういう積極采配は攻め際を強くし、チームが数字以上の力を発揮することがある。チームを雰囲気に乗せて、シーズン途中から雪だるまを転がすように強さを増していく。そういう〝怒涛の流れ〟を意図的につくり出すというのは、むしろ今のプロ野球界では王道なのではないか。昨季の阪神もそのパターンだった。不動の1 、2番になった近本光司と中野拓夢コンビ、恐怖の8番打者・木浪聖也などが流れの中から育ち、先発投手として活躍した村上頌樹、大竹耕太郎もシーズン前はノーマークだった。これから誰にも予想できないドラマが展開していくと思う。新井監督には〝やんちゃでいい。思い切りメチャやってほしい〟。逆境(低評価)こそ、彼が望む形である。奇抜な采配でカープが強くなり、リーグ優勝のテープを切ることは十分にあり得る。
プロフィル
迫 勝則(さこ かつのり) 1946年生まれ。マツダ退社後に広島国際学院大学部長などを務め、執筆・講演活動を続ける。近著は「森下に惚れる」「逆境の美学」