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プロ11年目で初めて開幕投手を務めた九里亜蓮の投球は、低めの変化球のキレと制球が抜群で十分に役目を果たした。私は昨年まで5年連続で開幕投手を務めた大瀬良大地との相関に少なからぬ関心を持っている。なぜなら2013年ドラフト1位(大瀬良)、2位(九里)の関係を10年間も見続けてきたからである。今季、九里は一皮むけた。おそらく強い球を投げるため、歩幅を小さくし体の重心を高くしたことに起因しているのではないか。キャンプで球を受けた捕手の多くが、彼の球質の変化を口にした。これまで多彩な変化球に頼ることが多かった。しかし今は自信を持って直球も投げ込む。昨季DeNAに在籍したバウアーが投げていた「スプリットチェンジ」も習得し話題になった。九里は大瀬良についてこう語る。「同期入団で切磋琢磨してきた仲なので、去年まで大地が開幕投手に決まった時は純粋に〝おめでとう〟という気持ちだった。近くにそういう存在がいることは幸せなこと。大地は良きライバルであり、良き友だ」。一方の大瀬良は「悔しくないと言えばウソになる。ただ今季はマイペース調整を任せてもらい、ごく自然に受け止めている。僕も亜蓮に負けないよう頑張る」。一般的に開幕投手はエースが務める。これが今季、私が2人に注目するゆえんである。九里は昨季、両リーグ最多の174回1/3を投げフル回転した。今季はこれに満足せず、200回を目標にする。回数を投げると、自然に勝ち星もついてくるという考えである。今季、大瀬良に代わる頼もしい〝ニューエース〟が誕生するかもしれない。
プロフィル
迫 勝則(さこ かつのり) 1946年生まれ。マツダ退社後に広島国際学院大学部長などを務め、執筆・講演活動を続ける。近著は「森下に惚れる」「逆境の美学」