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廿日市市木材港北に本社を構え、国産材を使った木製ドアを製造しています。1924年に祖父が旧佐伯郡五日市町(現佐伯区)で建具屋を始め、今年で創業100周年を迎えました。振り返ると父からバトンを受け、社長として駆け出しだった2000年前後がターニングポイントでした。関西大学を卒業後、住宅メーカーに5年ほど勤めて1984年に入社。当時は五日市町と本社の2工場体制で、ツーバイフォー住宅向けの枠付きユニットドアや建設ラッシュに沸くマンションのドアを手掛け、バブル経済を追い風に業績は右肩上がりでした。しかし大手建材メーカーの参入や輸入品の台頭で価格競争が激化。バブル崩壊も相まって経営環境が厳しさを増しており、落ち込む業績と向き合う中で当社らしさは何かを懸命に模索していました。その際、経営者仲間の助言を基に経営指針書を作ったことが再浮上のきっかけに。大手と同じ土俵で戦うのではなく、「まだ無いものを作る」という価値観を社員と共有することで、会社としてブレない軸ができました。そこから使い込むほどに風合いや愛着が増す〝経年美〟に焦点を絞って開発に打ち込み、11年には〝断熱先進〟の欧州基準の国産材玄関ドアシリーズ「MIYAMA桧」を発売。近年の「省エネ・健康住宅」需要を取り込み、業績向上のけん引役を担っています。常にアンテナを張って時代のニーズを拾い、10年先の仕事を考え続ける。揺るがない私の信条です。
担当記者:道本