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今季のカープの特徴の一つは、レギュラー選手と控え選手(若手)の力が接近したことではないか。例えば外野手の秋山翔吾、野間峻祥でもスタメンが保証されているわけではない。今は若手の外野起用が多く、彼らがチャンスを迎えている。当初その象徴だった3年目の田村俊介は他球団にマークされ、5月8日に2軍降格。懸命に挽回を試みる。また彗星のように現れた2年目の久保修は、本来の強みだった守備と走塁に加え、打撃でもプロ初安打を放った。他にも4月20日の巨人戦で衝撃的な今季1号ソロを打ち、その後立て続けに本塁打を放った宇草孔基。内野手なのに外野手でも起用される二俣翔一。さらに筆者が勝手に名付けた「中村トリオ」(健人、貴浩、奨成)の1人、中村健人もアピールを続けている。そして超目玉は昨季ブレークしながらもケガで出遅れた末包昇大である。彼は1軍昇格後、すぐに結果を出した。できれば今季は、昨年を上回る旋風を巻き起こしてほしいと願う。実はこの状況こそ、新井貴浩監督が創り出す〝若手が競争するチーム〟の姿である。おそらく新井監督は、今後も彼らを入れ替わり立ち替わり起用していくと思う。もちろんベテランの秋山、野間も健在で、彼らの経験・実績はそう簡単に超えられるものではない。しかし今、その差が小さく感じられる。果たしてシーズン終盤にどのような陣形が出来上がっているのだろうか。そこに革命的な変化が起きた時、カープの躍進が本格化するような気がしてならない。
プロフィル
迫 勝則(さこ かつのり) 1946年生まれ。マツダ退社後に広島国際学院大学部長などを務め、執筆・講演活動を続ける。近著は「森下に惚れる」「逆境の美学」