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安佐北区白木町で1912年に創業した家業の酒屋を営んでいます。当初は酒蔵もありましたが、現在は自家製の主力商品「やまねのしょうゆ」に特化して醸造。無添加調味料や日本酒は全国から仕入れて販売しています。当初は家業を継ぐつもりはなく、看護師として大学病院に就職。次第に夜勤で生活リズムを崩すなど、忙しさに追われて持病のアトピーが悪化し、動けなくなることもあるほど。そんなときはシンプルですが、食べ物と運動、十分な睡眠を取り、生活を整えることが何より効果的でした。〝食〟の大切さの実感から、担い手のいなかった当社を継ぎ「添加物を一切使わないしょうゆを造ろう」と決意。開発に1年かけて2021年、原材料を厳選し、火入れをしない菌が生きているしょうゆを完成させました。時代に逆行しているかもしれませんが、機械を使った大量生産ではなく、瓶詰めからラベル貼りまで、自分一人の手作業で行っています。販路は店舗とマルシェなどの催事だけで、今はネット販売はしない。その方が作り手の思いも伝わりますし、多少手に入れるのに苦労するくらいの方が、大事に使ってもらえると信じています。幸い調味料は生活必需品で一度ファンになってもらえると、リピートにつながりやすい。今後も規模拡大ではなく、わざわざ足を運んでくださるお客さまのため、真摯にしょうゆづくりと向き合う覚悟です。白木町内で面白い人を巻き込みながら、持続可能なまちづくりにも取り組みたい。
担当記者:高見