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大谷翔平(米・大リーグドジャース)のプレーが、国民的娯楽になっている。そのため日本の全放送局の報道が、大谷一辺倒になるのは仕方のないことかもしれない。報道番組というのは、視聴者が「知りたい、見たい」ということを前面に押し出すことが大切だと思うからである。ただその一方で、非国民と言われるかもしれないが、少し恨み節も書いておきたい。今、大谷の報道が過剰になり、日本のプロ野球の試合結果を確認したいと思っても、その目的が達成しにくい。つまりニュース報道ではカープの勝敗を確認できないことが多いのだ。もちろん私も、米・映画のスーパーマンみたいな大谷が大好きだ。彼が野球というスポーツに、多くの国のあらゆる世代・性別のファン(大衆)を引きつけてくれたこともよく知っている。しかしだからといって、個人(大谷)だけに焦点を当てた報道には、いささか食傷気味になる…時もある。野球は個人競技ではない。他の選手も頑張っているし、できれば試合結果も知りたい。またどうしてもメジャーリーグの日本人選手の活躍を優先的に取り上げたいのなら、もっとダルビッシュ有(パドレス)の多彩な投球や、菊池雄星(ブルージェイズ)、今永昇太(カブス)たちの投球も見てみたい。それにカープ出身の前田健太、鈴木誠也の状況も気に掛かる。もちろんプロ野球の楽しみ方はいろいろあってよいと思うが、スポーツ番組なら、きちんとその視点で正確に伝えてほしい。その先に〝夢の舞台〟としての米・大リーグがあると思うからである。
プロフィル
迫 勝則(さこ かつのり) 1946年生まれ。マツダ退社後に広島国際学院大学部長などを務め、執筆・講演活動を続ける。近著は「森下に惚れる」「逆境の美学」