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拙書「森下に惚れる」を上梓してから2年7カ月が経過する。新人王を獲得した2020年のルーキーイヤーから東京五輪の主戦投手として活躍した姿をメインに描いたものだが、5年目の今季は、また新たな魅力が付け加えられたように思う。セ・パ交流戦後、初めてマウンドに立った6月25日のヤクルト戦。彼は相手打線をわずか2安打に抑え、今季初完封(無四球)で6勝目を挙げた。しかもヒットを打たれなかった回(7度)は全て3人で抑え、3塁も踏ませなかった。投球数はわずか91球。「100球未満での完封」は、米・大リーグで〝マダックス〟(往年の名投手の名にちなむ)と呼ばれるそうだ。実はここで書きたいのは、その森下の〝圧巻の投球〟ではない。彼の悠々としたプレースタイルである。この試合でも、彼は3打数3安打。5月4日のDeNA戦に続く今季2度目の猛打賞で、この時点での打率を4割2分9厘まで上げた。彼の打撃はバットを長く持ち、ミート&フォローの遠心力打法で、ボール球を振らない。私の観察によると、一番良い点は「打ちにいかない」ということである。言葉を代えれば「ヒットをほしがらない」で、打てる球だけを確実にミートする打ち方なのだ。そしてさらに大切なことは、良いプレーが出たときに見せる彼の笑顔である。彼は「投げる、打つ、守る、走る」の全てを楽しみながら全力でプレーしている。まるで野球少年のような〝モリシタ野球〟は、今なら全国高校野球選手権大会の広島予選でも楽しめる。

プロフィル

迫 勝則(さこ かつのり) 1946年生まれ。マツダ退社後に広島国際学院大学部長などを務め、執筆・講演活動を続ける。近著は「森下に惚れる」「逆境の美学」

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