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近年の大谷翔平(米・ドジャース)、鈴木誠也、今永昇太(いずれもカブス)、吉田正尚(レッドソックス)、菊池雄星(アストロズ)らのスーパーな活躍によって、日米で補強し合う選手の実力バランスが崩れてきたような印象がある。そのためか、今季はセ・リーグの阪神、ヤクルトの2球団が新外国人野手を獲得していない。今季セ・リーグ6球団の打者の中で、主力として活躍しているのはヤクルトのオスナとサンタナ(ともに来日4年目)、DeNAのオースティン(同5年目)くらいで、巨人が5月に補強したヘルナンデスは骨折のために戦列を離れた。カープでは開幕2試合目でシャイナー(故障でファーム)とレイノルズ(すでに退団)が離脱したことで一時、得点力不足を招く要因になった。ただ投手陣でいえば、ようやく終盤になって中継ぎのハーンが貴重な戦力になってきた。総じて外国人の不振の原因は、日本の緻密な野球に戸惑うことにある。つまり日本野球のクオリティーが相対的に高まったのだ。例えば大リーグで大谷翔平がやすやすと盗塁できるのは牽制の回数が制限されたことも要因だが、一部の投手が走者を置いてもクイックで投げないことにある。日本ではそうはいかないのだ。さらに米国の打撃の主流は一時〝ダウンスイング〟だったが、今は〝アッパースイング〟だ。ゴロより飛球の方が安打になりやすいという確率論が導入されたからである。昔のように米国の強打者が、そのまま日本で通用するような時代ではなくなった。今後、日米がどういう力関係になるのか。興味深く見守りたい。
プロフィル
迫 勝則(さこ かつのり) 1946年生まれ。マツダ退社後に広島国際学院大学部長などを務め、執筆・講演活動を続ける。近著は「森下に惚れる」「逆境の美学」