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昨シーズンオフに野球が楽しめた国際大会「プレミア12」で、カープの小園海斗と坂倉将吾が大活躍した。特に2次リーグの東京ドームで小園が打席に入るたび、他球団ファンから「ここぞの小園」という応援タオルが掲げられたことが印象に残る。彼は11月21日の米国戦で、勝ち越し三塁打と2打席連続の本塁打を放ち7打点。9―1の快勝に井端弘和監督はこう語った。「小園の2点三塁打が大きかった。レギュラーシーズンでも本塁打2本だったのに、ここで2本も打ってくれた」。これが応援タオルの意味するところだった。2024年シーズンの小園は、カープで唯一全143試合に出場。540打数151安打(打率2割8分)、2本塁打、61打点だった。安打数と打率は、秋山翔吾に次いでチーム2位。そして打点は得点力不足のチーム内で、断トツの成績だった。つまりレギュラーシーズンでもチャンスに強く「ここぞの小園」だったのである。巻き返しが期待される25年のカープ。野手はその小園と坂倉を中心にしたメンバーになると思う。小園は出場した日本代表の全試合でセカンドを守った。好守備も目立ったし、名手とうたわれる遊撃手・源田壮亮とのコンビも機能した。ただ一方で、彼は24年シーズンにチーム最多の15失策を記録。まだ三塁手として定着するような状況にない。新外国人の加入、若手外野手の一塁コンバート。さまざまな選択肢の中で、小園には日々成長し、何でもできるオールラウンドプレーヤーになってほしい。彼のセ・リーグ首位打者と打点王は、カープファンの「新春の初夢」である。
プロフィル
迫 勝則(さこ かつのり) 1946年生まれ。マツダ退社後に広島国際学院大学部長などを務め、執筆・講演活動を続ける。近著は「森下に惚れる」「逆境の美学」