広島県が急成長企業の創出を目指す「ひろしまユニコーン10」プロジェクトの昨年度の最優秀賞に選ばれた。緑内障など無症状で進む眼底疾患の早期発見と失明の予防を目指し、スマホ装着型カメラとAIを活用した遠隔診療体制の構築を進める。「簡易眼底カメラと遠隔診療の組み合わせは海外でも例がない。まずは国内で社会実装を目指し、海外展開も視野に入れている」。内科医だった頃、糖尿病患者の眼科受診率の低さから失明に至る事例が多いと知ったことが起業のきっかけになった。「普通に医者を続ける選択肢もあったが、目の前の社会課題に対して自分にできることがあるのではと考えた。壁は多いが、着実に前に進んでいる」。広島発のモデルで、予防可能な失明ゼロの世界の実現を目指す。

プロフィル

みずの ゆうEyeVita(アイビタ)代表。1985年10月6日生まれ、広島市出身。広島大学医学部を卒業し、内科医として三井記念病院などに勤めた後、眼科医として広島大学病院、県立広島病院に勤務。2024年10月から国立がん研究センター東病院の医療機器開発推進部門に所属しながら、スタートアップの経営者として医療分野の新事業開発に取り組む。

担当記者:梶原

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