マンション建設の施工実績で最大手。4月に広島営業所から中四国を統括する西日本営業部に組織再編した。「グループの長谷工不動産の分譲マンションブランド『ブランシエラ』は収納力や家事動線にこだわり、福山市旭町で建設中の県内2号物件の売れ行きも上々。今後は安佐南区など子育て世帯に人気なエリアでの供給を目指し、地場不動産事業者との連携をより密にしていく。長期滞在傾向のインバウンドが多い市中心部では、沖縄でニーズの高いホテルコンドミニアム(使わない期間に客室として貸し出せるマンション)需要開拓の余地もあると考える」1965年6月25日生まれ、京都府出身。89年の入社後は主に分譲マンション開発の営業畑を歩み、30代には兵庫県尼崎市と京都府南区のキリンビール工場跡地で、いずれも1000戸規模の大型案件を手掛けた。営業のチーフ職や京都支店長などを経て、2025年4月から現職。元伊藤忠商事社長の伊藤竹之助氏ら著名実業家を多く輩出した滋賀県立八幡商業高校が母親の母校だったこともあり、近江商人の哲学「三方よし」を信条とする。「どんなに忙しくても対面で商談をする、仕事と関係ないような雑談も大切にするといった凡事を徹底することで、顧客と良好な関係が築ける。広島でも地道に足で稼ぐ構えだ」マラソンが趣味で市内川沿いのランニングが日課。京都で見慣れた市内電車の走る姿に親近感が湧くという。
担当記者:道本